2014年11月25日火曜日

世界で最も有名な悲鳴 「ウィルヘルムの叫び」とは?


 映画に詳しい人なら、もはや知らない人はいない「ウィルヘルムの叫び(Wilhelm Scream)」。実はゲーム作品にも山のように登場しているらしい。ざっくりメモ。





 「ウィルヘルムの叫び」とは、男性の叫び声をサンプリングした効果音。もともと1951年に公開されたアメリカ映画Distant Drumsのために録音された音源だった。こちらは実際に使用された劇中のシーン(カメラの前で実際に演じている俳優の声ではないことに注意)。




 音声ファイル単体は こちら で聞くことができる。

 一般的な効果音と違うのは、それが様々な作品で(意図的に)使いまわされ、音響製作スタッフや映画マニアのための「内輪向けのジョーク」あるいは「隠しネタ」として機能している点だ。特に『スター・ウォーズ』シリーズや『インディ・ジョーンズ』シリーズなどを手掛けた音響監督ベン・バート氏が、自身の携わった映画の中でこの音源を繰り返し使い続けたことがきっかけで、この効果音の存在が周知されることとなった。その影響は映画だけにとどまらず、ゲーム作品にも広がっている。次の動画は、ゲームに登場する「ウィルヘルムの叫び」シーンの詰め合わせ。




 その他、「ウィルヘルムの叫び」が使用されているらしきゲーム一覧は こちら にまとめられている。効果音として使用されている以外にも、例えばBorderlands 2には「Whilhelmの悲鳴(Wilhelm Screamed)」という実績/トロフィーが登場しており、様々な形でネタにされていることがうかがえる。

 ちなみに「ウィルヘルム」という名称は、1953年公開の映画The Charge at Feather Riverに登場するキャラクターの名前。このキャラクターが足に矢を受けた際の叫び声に、この音響素材が使用されていることに由来している。




 「このゲームでウィルヘルムの叫びを聞いた!」という情報が、実は単なる勘違いや聞き間違いであったり、音声ファイルの入れ替え(MODなど)や動画編集で作ったフェイクである可能性も捨てきれない。実際、上の動画で紹介されている情報にも、かなり怪しいものが含まれている。あくまで「噂」であって、真偽は自分で実際にプレイして確かめるしかない…

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